Everything was vibrant and bright

全てが眩しく、輝いていた。

それらがいずれ無くなってしまうとしても、私は全てを愛おしく思うのだ。

 

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 彼と過ごした日々をとても良く覚えている。こうした天気の荒れた日には、会えない彼のことを思い、今までのことを思い出すことが多い。特に印象深く愛おしい思い出は、彼と共に穏やかに過ごした花畑。彼に、一面に咲いた黄色の花々の中で、私のワンピースと帽子がはためく姿がとても綺麗だと言われた。嬉しかった。私が赤面しながら「貴方様の凛とした姿は、私の胸をこの一面の花々のように埋めていきます。」と言うと、彼もまた頬を薄く染め「貴女もまた、私の中での一面の花々です。」と言った。

 

 私たちは確かに愛し合っていた。